「物価高倒産」が急増、2018年以降で最多に ホテルショコラも力尽き

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物価高による倒産が急増している。帝国データバンク(東京都新宿区)が、物価高が原因の倒産件数を調べたところ、2022年1-7月は116 件に達しており、調査を始めた2018年から、2021年までの4年間の年平均の110件(累計は442件)を上回ったことが分かった。

7月単月の倒産件数は31件で、前年同月(17 件)より82.4%増加するなど、最多だった2021年の138件を上回るペースで推移しており、早ければ8 月にも年間最多件数を更新する可能性がありそうだ。

中小、零細に集中

燃料や原材料などの仕入れの価格が上昇しているにもかかわらず、取引先からの値下げ圧力などによって販売価格に転嫁できなかったのが倒産の主な要因で、負債5億円未満の中小企業が約8割を占めた。

業種別にみると、燃料高の影響が大きい運輸業が33件でトップとなり、次いで総合工事の16件、飲食料品製造の11件、飲食料品卸売りの9件、職別工事(工事目的物の一部を行う工事)の8件、飲食料品小売りの6件の順となった。

小麦や油脂の価格上昇の影響が大きい食品業界では、英国の有名チョコレートブランドの日本法人「ホテルショコラ」(東京都)をはじめ、業界全体で倒産件数が26件に達した。

帝国データバンクでは「物価高は確実に中小、零細企業の体力を奪っており、今後、物価高倒産がさらに増加するおそれがある」としている。

文:M&A Online編集部

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