【資本効率革命の波2-5】バランスのとれた資産と資本の構成を
バランスのとれたBS構造(構成)を目指しましょう。ALMの視点からも有利子負債の活用を検討していただきたいと思います。
藤原 裕
| 2017/4/10
2017.04.10
前章では無借金経営の財務的に恵まれた企業のROE改善について考察しました。
そんな幸せな企業は本社財務部門だけでROE改善を実現することができます。
つまり余剰な資金を使うか、あるいは有利子負債を活用して株主資本を圧縮すればいいのですが、ある程度の有利子負債を持っている普通の企業ではそう簡単ではありません。有利子負債の拡大には限度があるからです。
しかし一方で利益拡大だけではROE改善はとても難しく、同時に株主資本の圧縮を図らないとROE目標の実現は遠いという企業が多いと思います...
バランスのとれたBS構造(構成)を目指しましょう。ALMの視点からも有利子負債の活用を検討していただきたいと思います。
「ROEで社長を辞めますか」-連載第6回は、ROEが8%を下回ると株価が解散価値レベルに落ちるというお話です。ほんとうに「株主の過大な要求に過ぎない」のでしょうか。