プロテオーム(生体に発現するすべてのタンパク質一式)を解析するプロテオミクスでは再現性と解像度に優れた固定化pH勾配(Immobilized pH Gradient, IPG)法を一次元目泳動に用いることが一般的だ。いずれの手法も分離能が非常に高いため、細胞全タンパク質を数千以上にもおよぶ要素に分離できるという。
同社が開発したAIプロテオミクスでは、同技術のハイスループット化により大量の検体を扱うことが、高感度化により微量な検体でも分析することが、それぞれ可能になった...
セツロテックは徳島大学発ベンチャーとして、同大学先端酵素学研究所教授の竹本龍也会長らが2017年に設立したバイオテクノロジー系の研究開発企業。投資家からの評価も高く、2020年4月以降だけで同社の累積調達額は5億2900万円に上っている。
ミルテルは遺伝子検査を手がける広島大学発の医療スタートアップ。2012年設立、創業者でもある田原栄俊同大学大学院医歯薬保健学研究科教授による細胞分子生物学の研究成果を活用した医療検査で注目される。がんなどの疾病リスクを把握する期待の技術だ。
オンコセラピー・サイエンスは「創薬ベンチャー」の一つ。がん関連遺伝子などを利用した、がん治療薬や診断薬の研究開発を手がけている。創業者の一人が東大医科学研究所教授だった中村祐輔氏で同研究所との共同研究で新薬開発に取り組む大学発ベンチャーだ。