金融庁は 2025年9月18日、金融審議会「市場制度ワーキング・グループ」(第 1 回)を開催し、不公正取引規制の強化に関し議論を行いました。論点は、①インサイダー取引規制における「公開買付者等関係者」範囲の見直し、②課徴金制度の対象・算定方法の見直し、③調査権限等の拡充等です。
「公開買付者等関係者」範囲の見直しについて、現行制度では規制から漏れ得るケースがあることから、範囲拡大の必要性が提示されております。具体的には、未公表の内部情報に「特別の立場」で接する者を、現行の関係者と同等の内部者として扱うことの必要性が論点化されております。
課徴金制度については、他人名義口座の悪用や HFT(高速取引行為)による不公正取引への対応として、課徴金水準の引上げ・対象拡大、新たな取引形態に即した算定方法の見直しが示されています。特に、高速取引行為では1取引ごとでは少額の利益を得る場合が多いこと、またポジションを日中に解消することが多いという性質に基づき、現状制度下における1万円未満の課徴金は切捨処理、及び課徴金の終値仮定の適否に関する論点が明示されています。
調査権限については、効果的・効率的な検査・調査実施のため、調査協力に関する出頭命令権限の付与、金融商品取引業の無登録業者に対する調査権限の創設等が検討事項とされています。
公開買付け等の実務に影響を与える議論であり、当該ワーキング・グループの動向について今後も注視する必要があると考えられます。
パートナー 大石 篤史
アソシエイト 上村 莉愛
東証は、2025年4月23 日、外国投資信託等に組み入れられている株式等についても、原則として、流通株式として取り扱う旨の見解を公表しました。
内閣府の規制改革推進会議は、5月28日、M&Aの際に発生する「のれん」の会計処理の在り方の検討を含めた「規制改革推進に関する答申」(「本答申」)を公表しました。
2024年10月17日、東京証券取引所(「東証」)は、従属上場会社における少数株主保護の在り方等に関する研究会(第2期)第6回会合を開催し、親子上場等に関する考え方と今後の方針案を公表しました。
法務デューデリジェンス(DD)における株式パートのチェックポイントを解説。株式に関するDDが不十分だった場合には、M&Aの有効性自体に問題が生じる事態も想定されるため、特に慎重な確認が必要です。
「組織」に関する法務デューデリジェンス(DD)での確認事項を解説。主に中・小規模の非上場会社を対象としたDDを念頭に説明します。
中小企業庁は、事業承継・M&Aをより一層推進するための必要な施策の方向性を検討するために、「中小企業の経営資源集約化等に関する検討会」を改組し、中小企業の事業承継・M&Aに関する検討会を設置しました。
中小企業庁は、中小M&A ガイドラインの初版の公表から3年程度経過し、新たに見えてきた課題に対応するため、2023年9月、中小M&A ガイドラインの改訂版を公表しました。
経済産業省は、2023年3月28日、「買収提案に関する当事者の行動の在り方等に関する指針」の原案を公表しました。
経済産業省は、2022年11月18日、「公正な買収の在り方に関する研究会」を立ち上げました。買収提案に対する当事者の行動の在り方や、買収防衛策の在り方等について検討を行うことが予定されています。
買収防衛策を巡って活発な議論が行われるのは、日本の買収やその防衛策の法理は欧米とは異なるため、当然であり、今後のM&Aマーケットの発展のためには有益なことであると思われる。
2022年9月16日、経済産業省は「スピンオフの活用に関する手引」の改訂版を公表しました。今回の改訂ではスピンオフを行う際に活用できる施策や実務上の論点となり得る事項を中心に内容が追加されました。