郊外に多く出店するコメダは、65歳以上の高年齢層をターゲットとしています。日本の人口ピラミッドで膨らんでいる部分です。

総務省統計局人口ピラミッド
総務省統計局人口ピラミッド

シルバー世代をターゲットとしたことで、苛烈な価格競争に巻き込まれることはなくなりました。また、ターゲットを変えることで、店造りは格段にラクになるというメリットもあります。セルフ式のように、時代を追いかけてDJブースを設置したり、コンセプトデザイナーを店舗開発に加える必要がありません。

コメダは古き良き昭和感。すなわち、同世代の経営者が共感しやすい商品やデザインを打ち出せばヒットに繋がるのです。ログハウス・ロッジ風の店づくり、シロノワール・タマゴサンドなどという商品開発に、それが如実に表れています。

コーヒー需要が高止まりする中、新たなターゲットに狙いを定めることで成功したコメダ。フルサービス式にはまだまだ潜在的な需要がありそうですね。

ロングリーチが買収した珈琲館はどこを狙うのか。

珈琲館
珈琲館


主婦層の取り込みがカギに

UCCは「上島珈琲」のシルバー向けブランディングには成功したものの、珈琲館の位置づけには失敗していました。そのため、業績は今一つです。

売上
2014年度95億5700万円
2015年度93億6600万円
2016年度68億8400万円

出典:JFAフランチャイズガイド

出店場所にも”ブレ”が見られます。渋谷クロスタワーのような都市部から、郊外のショッピングモール、商圏の小さな駅の近く、ロードサイドなど。

よく言えば、幅広い。悪く言えば、焦点が定まっていない。

珈琲館のテコ入れポイントは、ターゲットを決めて出店形態を狭め、出店エリアを絞ることです。メインターゲットとして合致しやすいのは、主婦層だと考えられます。理由は2つ。

①カフェ業態での競合が少ない

②30代後半から40代前半女性は人口が多い(第2次ベビーブーム)