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ロングリーチの「珈琲館」買収でフルサービスカフェが勢いづく時代に

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コメダはシルバー層狙いで大成功

カフェには大きく2種類存在します。セルフとフルサービス式です。

セルフ式はカウンターで注文をし、商品を受け取るタイプです。滞在時間が30分ほどと、回転率が高いことが一番の特徴。スタッフの数を少なく抑えることができ、店舗面積が極端に狭い場所であっても出店可能な形態です。スターバックス、ドトールがこちらのタイプです。

一方、フルサービス式はスタッフがテーブルに注文をとりにくるタイプです。平均滞在時間は1時間ほどと言われています。回転率が悪くなる一方、客単価が高くなります。コメダがコーヒー1杯420円、ルノアールが540円です。スターバックスのコーヒーアメリカーノは300円、ドトールのブレンドは220円です。

この他、フルサービス型は食事を併せて提供するパターンがほとんど。コメダは、サンドイッチやシロノワールで有名になったといっても過言ではありません。客単価は1000円前後にまで上がります。

コメダ珈琲「シロノワール」
コメダ珈琲「シロノワール」


セルフ式はコンビニコーヒーが広まったことで、凄まじい打撃を受けました。特にインパクトが大きかったのが、サラリーマン層をターゲットとしていたドトールです。価格面と手軽さで太刀打ちできず、苦戦を強いられています。王者スターバックスがOLや学生などの若者をがっちりと捉え、コンビニが男性会社員の心を広く掴んでいるのです。

この形態に明るい未来は見出せません。そこで、ロングリーチがフルサービス式に商機を見出したわけです。

フルサービス式とセルフ式は、ターゲットに明確な差が出ます。

例えば、同じ男性会社員が主軸のドトールとルノアール。2つの違いはシーンです。

ドトール:外回り営業の時間潰しや、オフィス用のテイクアウト

ルノアール:商談・打ち合わせ

ドトールはオフィスで飲むためのテイクアウトが、ごっそりとコンビニ持って行かれた構図。ルノアールは商談利用が多いため、コンビニコーヒーの脅威は微塵もありません。

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