このようなユダヤ教徒からキリスト教徒への改宗者は「コンベルソ(改宗者)」と呼ばれた。1391年の大量改宗の前にも、強制改宗は欧州の至る所で見られた。しかし、この1391年の惨劇は短期間のうちに、これまでとは比較にならないほど大規模な強制改宗者を生んだ。そして、この新キリスト教徒はその後イベリア半島における「第3の宗教勢力」ともいえる存在となっていく...
レコンキスタ(イスラム教徒に奪われたイベリア半島の最征服)が進展すると、キリスト教系王国によってユダヤ人は徴税業務を担わされ、特別目的会社(SPC)のようなビークルを活用した「徴税債権の証券化」スキームを開発した。現代の財政理論にも通じる。
新型コロナウイルスの猛威が世界を覆っている。このウイルスの影響はすでに多くで語られている通り、私たちの経済社会そのものを根底から変えてしまうかもしれない。人類は昔から疫病と戦ってきた。そしてそれは大航海時代や資本主義経済の原動力となった。
この連載コラムでは「間違いだらけのコーポレートガバナンス」と題して、「コーポレートガバナンスの万能性」について懐疑的な視点から考察している。今回はこの連載の核となる「コーポレートガバナンスと企業成長、イノベーション」について説明しよう。