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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅧ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(19)

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王室が行った徴税債権の入札

ある年の宮廷の理論的税収が、満額で1兆円だったとしよう。当時の税の捕捉率はどのくらいだっただろうか。国家の徴税能力が高度に整備された今日でも、トーゴーサン(給与所得者約10割、自営業者約5割、農林水産業者約3割程度の捕捉率との推定)などといわれる。中世欧州の税の補足率は、恐らくこれよりさらに低いだろう。

仮に捕捉率が2割だったとしたら、満額税収1兆円に対して2000億円しか徴税できないことになる。住民基本台帳などもない時代に、そもそも理論的税収を推定することすら難しかったかも知れない...

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