「新釈 成功するM&Aの進め方」|編集部おすすめの1冊
M&A Online編集部が今回取り上げるのは「新釈 成功するM&Aの進め方」(坪井孝太著、ダイヤモンド社刊)。中規模以上のM&Aをシームレスに進め、成功に導くための要諦を解説した一冊。
数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A Online編集部がおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識として役立つ本を紹介する。
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「個人投資家のための入門プライベート・エクイティ(PE)投資」北村元哉著、中央経済社刊
プライベート・エクイティ(PE) ファンドと聞いて、すぐに具体的な事業内容が思い浮かぶ人は少ないだろう。それもそのはずで、PEファンドは一口5億円や10億円といった大口投資を対象としており、年金基金や生損保、銀行などの機関投資家のプロによる投資のためだ。
それが今、大きく変わろうとしている。個人投資家による小口の投資が可能になりつつあるのだ。現段階では一口1億円単位の富裕層を中心とする投資だが、将来は一口百万円以下のPEファンド投資を行う時代が来ると予想されている。

小口化を可能にした要因の一つは、インターネットを介してPEファンドの商品を個人投資家に販売するインターネット事業者の登場だ。
PEファンド自体が、一口1億円やそれ未満の投資家から資金を集めようとすると、募集はもちろん管理にも膨大な手間と時間がかかる。このため大口投資家だけに絞ってきたわけだが、インターネット事業者が小口投資家から資金を集めて小型のファンドを設立し、PEファンドに投資すれば、PEファンド側は複数の小口投資家を一大口投資家として扱うことができるのだ。
さらにセカンダリーファンドの登場も小口化に拍車をかける要因だ。通常PEファンドは10年間に渡って投資を続けなければならないが、途中で投資をやめたい場合に、セカンダリーファンドが残りの年数分の投資義務を買い取ってくれる。これによって流動性が生まれるため、個人の投資家も参画しやすくなる。
本書では、どのようにして投資家層が大型から小型に広がりつつあるのかを解説しているほか、PEファンドの仕組みやPEファンドに投資するのにあたり、どのような意識革命が必要なのか、さらに多様化するPEファンドにはどのような商品があるのかなどについて言及している。
最終章では10年間に渡る架空のPEファンドのシミュレーションを1年ごとに行い、最終的にどのような投資収益が得られるのか、数字を使って紹介している。来る一口百万円以下の投資時代に備えて、今から勉強しておくのも悪くはないだろう。(2022年9月発売)
文:M&A Online編集部
M&A Online編集部が今回取り上げるのは「新釈 成功するM&Aの進め方」(坪井孝太著、ダイヤモンド社刊)。中規模以上のM&Aをシームレスに進め、成功に導くための要諦を解説した一冊。
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