数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A Online編集部がおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識として役立つ本を紹介する。
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「3つの視点で会社がわかる「有報」の読み方(第3版)」 EY新日本有限責任監査法人編、中央経済社刊
有価証券報告書には、企業に関する有用な情報が詰まっているものの、年々記載内容が増え、必要な情報がどこに記載されているのかが分かりにくくなっている。
こうした問題を踏まえ、3つの視点(大局的な視点、ストーリー別の視点、項目別の視点)で整理することで、有価証券報告書からどのような情報が読み取れるのか、どこから読み、 どう分析できるのか、といったことをまとめたのが本書だ。
3つの視点に沿って、まずは有価証券報告書を大局的に俯瞰し、全体の構成を理解できるようにし、次に企業にさまざまな出来事が発生した際に、有価証券報告書がどのように動くのかをストーリー別にまとめた。最後に、個々の詳細な情報にあたることで、バラバラだった情報がつながり、企業のビジネスや実態が見えるように工夫した。

2013年に第1版を発行したあと、2017年の第2版を経て、今回第3版を発行。収益認識に関する会計基準、時価の算定に関する会計基準、会計上の見積りの開示に関する会計基準などの改正内容を反映させ、内容をアップデートした。
さらに国際財務報告基準(IFRS)適用会社が年々増加しているため、IFRSの専門家が執筆に加わり、IFRS特有の論点に関する読み方も新たに掲載。
子会社の買収や海外企業の買収などのM&Aに関する部分では、関係会社の状況の記載や、連結の範囲の拡大、さらにはセグメント情報で新たなセグメントが加わるなど、さまざまなカ所に発生する影響に言及した。
一般投資家や企業の実務担当者向けに書かれているが、執筆者らは「有価証券報告書を作成する側でも、有価証券報告書に記載された情報の関連性や整合性に着目することで、作成した情報に誤りがないかのチェックを行うことが可能」としている。(2022年4月発売)
文:M&A Online編集部
本書は日本企業がイノベーションを起こし、再び世界に影響を与える存在になるための道筋を示しており、どのようにすればイノベーションを起こせるかの具体策が盛り込まれている。
2022年4月~6月に出版されたM&A関連の書籍や特集記事を組んだ雑誌を紹介します。
代企業において重要な経営資源のひとつである組織能力を企業再編によって「他社に移転することができる」ーもっと簡単に言えば「組織能力は移転することができる」のだという。
エイチ・ツー・オー リテイリングとオーケーが、関西スーパーを巡って繰り広げた争奪戦をまとめ上げたのが本書。日本企業が株主総会のあり方を考えるうえで、参考になる一冊といえそうだ。
あなた自身がM&Aを検討している場合、あるいは、あるM&A案件の有用性を外部または内部に説明しなければならない立場である場合、「新版 企業戦略論 戦略経営と競争優位(下)」は役に立つだろう。
企業買収は買収成立がゴールではなく、そこがスタートとなる。文化の異なる2社の経営を統合する作業がそこから始まるからだ。本作品はフィクションだが、PMIを追体験できる内容に仕上がっている。
今年も1月~3月の3カ月間で、40冊以上の書籍やM&Aの特集記事を組んだ雑誌が出版されました。
タイ・バーツの急落をきっかけに発生したアジア金融危機の際に、経営が破綻した韓国第4位の銀行である韓国第一銀行を、米国の投資ファンドが買収した。この交渉過程の一部始終を描いたのが本書だ。