「財閥のマネジメント史」|編集部おすすめの1冊
代企業において重要な経営資源のひとつである組織能力を企業再編によって「他社に移転することができる」ーもっと簡単に言えば「組織能力は移転することができる」のだという。
数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A Online編集部がおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識として役立つ本を紹介する。
「しくみ図解 M&Aのポイント」 小本恵照・尾関 純 編著、中央経済社刊
企業の規模や業種を問わず、M&Aが経営戦略の一翼を担うようになって久しい。話題のM&Aはニュースとして大きく取り上げられ、中小企業の後継者問題を受けてM&Aを活用した第三者承継も近年注目を集めている。こうした中、M&Aは企業経営者にとどまらず、一般のビジネスパーソンにとっても“必須科目“になりつつある。

M&A入門の決定版を自負するのが本書。初学者はもちろん、最新のM&Aの基礎を学び直したいという経営者や管理職の面々も読者として想定している。
本文の前に添えられる「はじめに」で特に言及されているわけではないが、2014年の発行から増刷を重ねてきた「すらすら図解 M&Aのしくみ」の後継本。今回、タイトルを「しくみ図解 M&Aのポイント」に改めるとともに、内容をアップデートした。 編著者は前作と同様、小本恵照(駒沢大学教授)、尾関純(ちよだ税理士法人代表社員)の2氏が務めた。
構成は10章・77項目で、いずれも前作と同じ。各項目は2ページ見開きでまとめ、左ページには要点を図解で示している。図解はほぼ一新した。
M&Aと企業経営の関連、M&Aのスキーム(手法)、実行プロセス、企業評価の方法、会計・税務処理、クロスボーダーM&A、敵対的買収と防衛策などをテーマとして取り上げ、M&Aに関する基礎的な内容を押さえた。
M&Aを理解するうえで避けて通れないのがスキーム。合併、株式交換・移転、株式交付、会社分割、事業譲渡、株式譲渡、第三者割当増資…。
買収対象は法人それとも事業なのか、対価は現金それとも株式なのか、そして買収対象の法人・事業を買い手企業の中に直に取り込むか、子会社としてぶら下げるかによって、採用されるスキームは変わっている。TOB(株式公開買い付け)、MBO(経営陣による買収)は株式譲渡の一形態に過ぎない。
最も多く項目を割いたのは第4章「M&Aの実行プロセス」。ターゲット企業の絞り込みから、FA(ファイナンシャルアドバイザー)選定、意向表明、基本合意、DD(デューデリジェンス=買収監査)、企業価値評価、スキームの策定、最終契約・クロージング(取引の実行)までの一連の流れを大づかみできる。(2022年5月発売)
文:M&A Online編集部
代企業において重要な経営資源のひとつである組織能力を企業再編によって「他社に移転することができる」ーもっと簡単に言えば「組織能力は移転することができる」のだという。
エイチ・ツー・オー リテイリングとオーケーが、関西スーパーを巡って繰り広げた争奪戦をまとめ上げたのが本書。日本企業が株主総会のあり方を考えるうえで、参考になる一冊といえそうだ。
あなた自身がM&Aを検討している場合、あるいは、あるM&A案件の有用性を外部または内部に説明しなければならない立場である場合、「新版 企業戦略論 戦略経営と競争優位(下)」は役に立つだろう。
企業買収は買収成立がゴールではなく、そこがスタートとなる。文化の異なる2社の経営を統合する作業がそこから始まるからだ。本作品はフィクションだが、PMIを追体験できる内容に仕上がっている。
今年も1月~3月の3カ月間で、40冊以上の書籍やM&Aの特集記事を組んだ雑誌が出版されました。
タイ・バーツの急落をきっかけに発生したアジア金融危機の際に、経営が破綻した韓国第4位の銀行である韓国第一銀行を、米国の投資ファンドが買収した。この交渉過程の一部始終を描いたのが本書だ。
2021年に出版されたM&A関連や事業承継をテーマにした本をすべて紹介します。
武田勝頼、上杉景勝、北条氏政ら戦国武将12人が行った事業承継やブランディング、人事、生存戦略などを、SWOT分析の手法を用いて、現代のビジネスで参考になるようにまとめた。