小森コーポレーションは印刷機専業で国内トップに立つ。国内唯一の紙幣(銀行券)印刷機メーカーとしてのポジションも保持する。昨年、創業100周年の節目を迎えた。紙媒体の電子化などデジタルシフトの加速に伴い、印刷市場が縮小する中、オフセット印刷機を中心とする事業構造からの転換も着実に進めてきた。その同社が4年ぶりとなるM&Aを繰り出した。
小森コーポレーションは4月下旬、米国Bernal(ベルナル、ミシガン州)からロータリーダイツール事業を取得したと発表した...
医療費削減の流れを受けて、厚生労働省が患者負担額を引き上げることになった医薬品がある。皮膚薬の「ヒルロイド」がそれ。この薬を製造・販売しているのがマルホ(大阪市)だ。1915年創業の「百年企業」だが巧みな業務提携とM&Aで成長を続けている。
ソフトウエアテストなどを手がけるSHIFTの2024年8月期の売上高が、初めて1000億円を突破する見通しだ。実現すれば100億円台に乗せた2018年8月期から数えてわずか6年での大台越えとなる。
旧日商岩井のシステム会社をルーツとするユーザー系SIerのインフォコムは、2024年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画で300億円の戦略投資枠を設けている。前中計での資本投資が42億円だったことを踏まえると、かなりの拡大だ。ここにきての投資強化は何を目的としているのだろうか。
サカタのタネは種苗会社として国内トップに立つ。170カ国・地域に花や野菜の種子を販売し、海外売上高比率は70%を超え、グローバル展開でも抜きん出る。同社躍進の牽引役の一つがM&Aへの積極的な取り組みだ。