ゼンショー<7550>は2023年11月、公募増資等により約500億円の資金調達を実施すると発表した。2024年1月5日までに約408億円を調達。全額がM&Aの待機資金とされ、2026年3月期までに充当し、余った分は借入金の返済に用いるというが、その投資先はどこになるのか。M&Aで成長してきた同社の軌跡を振り返りつつ、同社の戦略から今後の投資先も占う。
資金の行き先を推測するためにこれまでのM&A案件を振り返ってみよう...
焼酎や日本酒、みりんなどを生産する宝ホールディングスが海外M&Aを加速させている。同社はこの1年ほどの間に米国、カナダ、スペインで、日本食材卸や日本酒メーカーなど4社を傘下に収めた。
ヤマエグループホールディングスは、2024年3月期から2026年3月期までの3年間に、それまでの3年間(2021年3月期-2023年3月期)のおよそ2倍にあたる450億円をM&Aに投じる。