ユニゾHD、スポンサー選定を再実施へ
5月9日に東京地裁から民事再生開始決定を受けたユニゾホールディングス(株)(TSR企業コード:293391149、東京都港区、以下ユニゾHD)は、改めてスポンサー選定手続きを行う。5月25日に債権者へ通知した。
ユニゾHDは、(株)日本産業推進機構(TSR企業コード:012545015、東京都港区、以下NSSK)グループとスポンサー支援に関する基本合意を締結していたが、債権者からスポンサー選定のやり直しを求める声や、民事再生後に複数先がスポンサー支援に関心を寄せたため、裁判所や監督委員と協議していた。ただ、NSSKによるスポンサー支援の可能性がなくなるものではないという。
新たなスポンサー選定手続きは、グループ全体への支援だけでなく、ホテルやオフィスビル、海外不動産など事業セグメント毎の支援も許容するという。候補者には、物件毎の評価額も明示するように要請する。
スポンサー選定のやり直しで、スケジュールも大きくずれ込む。当初の予定では、スポンサー契約は6月末までだったが、8月中の合意を見込む。第一次意向表明書提出期限の6月20日以降、担保権者と協議を始める予定だ。
ユニゾHDの債権者は東京商工リサーチ(TSR)の取材に対し、「ユニゾグループで保有する不動産評価の正当性が重要だろう。万が一、スポンサー再選定に時間がかかると、担保権者の動向も変化する恐れがある」と述べた。
なお、6月5日に社債権者向けの説明会が開催される。
TSRはユニゾHDに取材を申し込んでいるが、5月26日午前9時半までに回答はない。
(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2023年5月29日号掲載「SPOT情報」を再編集)
日本電灯電力販売は2022年12月21日、東京地裁より破産開始決定を受けた。2022年の新電力事業者の倒産は12月に破産したシナジアパワーに次いで8社目となった。