これだけは知っておきたい、大人のための「資産運用」!

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新社会人向けの「お金に関する勉強会」で最近よく取り上げられているテーマが資産運用。運用に対するレベルは人それぞれで、自分で何らかの運用商品を持っていたり、これから買おうと考えていたりする運用商品について聞きたいというケースもあるだろうし、いわゆる「相場観」のような話を聞きたい人もいるだろう。すべてに応えることは不可能だが、共通する考え方はあるので述べてみたい。

1. 現状のリスク、リターン、コストの把握

大切なのはキャッシュベースで考えてみること。商品を販売した銀行や証券会社から当初聞いていた期待リターンが、彼らに過去支払ったあるいは、現在も支払っている「手数料」によって自分自身のパフォーマンスにどれくらいの影響を与えているのか確認してみるのがよい。

そして、「世の中には、同様の内容の運用商品でもっと手数料の安いものがある」ということに気づくことが今後のパフォーマンス改善の第一歩である。

2. ポートフォリオの入れ替えを検討してみる

①手数料の高い投資信託を手数料の低廉なものに替えてみる。
②外貨建てリスク性商品を、国内のインデックスファンドに振り替える。
③損失を抱えている個別株式の損切りを行う。
④確定拠出年金、NISA(少額投資非課税制度)、つみたてNISAなどの未利用や、利用しているにもかかわらず運用益に関する税制優遇を十分活用できていないケースの見直しや改善を図る。

特に②と③は早いうちに実現(実際に行う)させておくことが後からふり返ると得策となるケースが多い。

3. 効率的運用の開始

運用の大まかな全体像として、リスク資産は内外の株式のインデックスファンド(比率は半々ないし、外国株6割国内株4割くらい)に投資し、リスクを取りたくない運用部分があれば、個人向け国債変動金利型10年か1千万円以内のネット銀行の定期預金で運用するというのが王道であろう。

併せて、確定拠出年金をなるべく大きく利用することや、NISA、つみたてNISAをできる限り利用することと、これらの口座での運用が運用益にもたらす非課税の税制メリットを生かすために、比較的期待リターンが高いリスク資産の運用をこれらの口座の中にある資産に集中すべきことなどを心がけたい。

運用に対する知識は一朝一夕にはいかないし、個々のリスクの取り方はライフプランニングにも直結する。

しかし、運用する人の年齢、経済力、性格、境遇などで、適切な運用商品が異なるようなことは基本的にはなく、何人も最も効率の良い運用方法で適切な大きさのリスクを取る運用を行うことが、いつの時代も共通の答えであることを付け加えたい。

文:晴れの国トレーダー

M&A Online編集部

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