「椿屋珈琲」が赤字脱却「チーズケーキ」などが好調

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写真はイメージです

高級喫茶店の「椿屋珈琲」などを展開する東和フードサービス<3329>が、当期赤字から脱却できる見通しとなった。

同社は2021年11月29日に、それまで未定としていた2022年4月期の業績予想を発表し、本業の儲けを示す営業損益は赤字が避けられないものの、コロナ関連の助成金などがあり、経常、当期は黒字化する見通しを明らかにした。

コロナ禍の中、2020年4月期、2021年4月期は2期連続の当期赤字に陥っており、3期ぶりに黒字転換する見通しだ。

同社が同日発表した2022年4月期第2四半期決算では、シャインマスカットのチーズズコットが3カ月間で10万個を超えるヒット商品となったほか、EC(電子商取引)販売でも渋皮モンブランやチーズケーキ2種セットなどの冷凍ケーキの販売が大きく伸びるなど、明るい材料があることも公表した。

本業での儲けが黒字に転換するのは、もうひと頑張りといったところのようだ。

営業損益は2期連続の赤字

東和フードサービスの2022年第2四半期は、売上高37億1900万円(前年同期比13.5%増)、営業損益は5億500万円の赤字(前年同期は7億700万円の赤字)、経常損益は9億9900万円(同5億6900万円の赤字)、当期損益は6億7200万円(同1億2500万円の赤字)だった。

緊急事態宣言下での時短営業の影響などがあったものの、不採算店舗10店舗の閉店や固定費削減などに取り組んだほか、物販事業の強化を進めた結果、冷凍ケーキなどの販売が好調に推移した。今後、物販事業のさらなる成長を目指して既存店の改装や工場の生産性向上に向けた投資を推進するという。

同社ではこうした状況が続き、新型コロナウイルスの第6波がないとの想定で、2022年4月期通期の業績予想を公表した。それによると、売上高は83億円(前年度比18.1%増)、営業損益6億8000万円の赤字(前年度は11億3400万円の赤字)、経常利益は8億4000万円(同2億4700万円の赤字)、当期利益は4億5000万円(同6100万円の赤字)の見込みだ。営業損益は2期連続の赤字だが、経常損益は2期ぶりに、当期損益は3期ぶりに黒字化する。

郊外への出店に軸足

同社は2022年4月期第2四半期決算で、店舗についてテレワークやインバウンド喪失の影響を受けやすい都心部に比重を置いた出店を抑え、郊外への出店に軸を移すとしている。

2021年4月末時点の店舗数は、椿屋珈琲関連が48店舗、オムライス・ケーキ「ダッキーダック」が20店舗、パスタ&ピッツァ「イタリアンダイニングDoNa」が27店舗、鉄板ステーキ&お好み焼き「こてがえし」「ぱすたかん」が14店舗、プロント7店舗の合計116店舗だった。都心部の高級喫茶は、郊外ではどのようなスタイルになるのだろうか。

【東和フードサービスの業績推移】単位:億円、202年4月期は予想

2019年4月期 2020年4月期 2021年4月期 2022年4月期
売上高 113.05 102.30 70.29 83.00
営業損益 4.87 1.12 △11.34 △6.8
経常損益 5.42 1.16 △2.47 8.40
当期損益 2.79 △0.23 △0.61 4.50

文:M&A Online編集部

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