M&A指南 六つの大切なこと(2)「手っ取り早い」は命取り
M&Aは不動産取引に似ています。「自分がしなければ誰かがやってしまう。」という焦りが伴います。しかし、だからこそ事前に充分な検討をして下さい。「着想は大きく、着手は小さく」です。
高橋 秀彰
| 2018/2/20
2018.02.20
実はかつて、事業譲渡の実行を進めていて条件等も全て整い、合意書まで締結したのに、それを破棄して買収というスキームに変えたことがあります。
その時の買収される方の会社(A社とします)は、ある世界的な大手メーカー(ここではグローバルの頭文字のG社とします)の孫請け企業として製造をしている会社でした。G社は当然、孫請け製造しているA社の品質や製造体制をチェックしたうえで直接の外注先の会社(B社とします)に発注をしていました...
M&Aは不動産取引に似ています。「自分がしなければ誰かがやってしまう。」という焦りが伴います。しかし、だからこそ事前に充分な検討をして下さい。「着想は大きく、着手は小さく」です。