回転ずし大手のスシローと、くら寿司の買い海外部門の業績の差が鮮明になってきた。FOOD & LIFE CONPANIES<3563>が2023年8月7日に発表した2023年9月期第3四半期決算によると、スシロー事業の海外部門の営業利益が5.41倍に急増し、33億6300万円の増益となった。
一方のくら寿司<2695>が2023年6月9日に発表した2023年10月期第2四半期決算によると、海外部門の経常損益はアジアで13.9%の増益となったものの、北米で赤字幅が拡大した結果、3700万円の増益にとどまった。
両社はともに国内事業が苦戦しており、スシローの国内部門の営業利益は76.4%の大幅減益となり、くら寿司の経常利益は赤字に転落した。
飲食業はコロナ禍からの回復の兆しが現われてきているものの、いち早く回復した海外での比率の高い企業ほど業績の回復に力強さがある。両社ともに国内の不振を海外事業でどこまでカバーできるのかが、当面の業績を左右する要因となりそうだ。
スシロー事業の2023年9月期第3四半期は、国内売上高が1497億1800万円で前年度より10.8%減少した。海外売上高は469億5500万円で84.9%の増収を達成。この結果、スシローの海外比率は31.3%となり、前年同期の15.1%から一気に2倍ほどにアップした。
中国で初となる店舗の営業を開始したほか台湾(5店舗)や香港(4店舗)、タイ(5店舗)などで合計20店舗を出店。さらに中国で食べ比べフェア、韓国で新鮮食材フェア、台湾で5周年創業祭を開催するなどした結果、大幅な増収増益となった。
【スシローの2023年9月期第3四半期の業績】単位:億円

くら寿司の2023年10月期第2四半期は、国内売上高は805億3300万円で前年度より7.4%増え、海外売上高は213億1100万円で48.8%の増収となった。この結果、海外比率は26.4%となり、前年同期の19.0%から7.4ポイントアップした。
北米では新規出店と好調な米国経済に支えられ66.1%の増収となったほか、アジアでも消費が回復しており、32.6%の増収となった。ただ米国では物価の上昇が急速に進んだため、北米事業の経常利益は赤字幅が6300万円拡大し、4億1900万円のマイナスとなった。
【くら寿司の2023年10月期第2四半期の業績】単位:億円

国内については、コロナ禍による人流の減少や顧客による迷惑行為などに加え、円安に伴う原材料やエネルギー価格の上昇、さらには人件費や物流費、建築資材の高騰などが重なり厳しい状況にある。
インバウンド(訪日客)の増加など明るい材料もあるものの、ウクライナ情勢の長期化や円安の進行などが予想されており、国内市場の急激な回復は見込みづらい。当面は海外頼みの状況が続くことになりそうだ。
文:M&A Online
上場企業による子会社の解散が相次いでいる。業務スーパーを運営する神戸物産は2023年7月24日に、中国大連で食品を製造する「大連福来休食品」を解散すると発表した。
2023年上期(1-6月)のサーチファンド(個人が投資家からの資金援助を受けM&Aによって経営者になる仕組み)による事業承継件数が5件に達し、2022年、2020年の年間件数に並んだ。
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ゴルフ場のDX化が進んでいる。ゴルファーの後をついてくる「パーソナルキャディロボット」や、現実空間と仮想空間の間で会話ができる「次世代型メタバース」の登場などがそれだ。
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