NEXT STORY
「富士ゼロックス」最後の日が近づく|「ゼロックス」の看板外し、4月から新ブランド
2021-03-16
事務機器大手の富士ゼロックスが社名から「ゼロックス」を外し、4月1日から「富士フイルムビジネスイノベーション」として新たにスタートする。日米合弁の成功モデルとして知られる同社だが、「買収破談」をきっかけに60年近くに及ぶ関係にピリオドを打つ。
[東京 10日 ロイター] - 富士フイルムは10日、米国の半導体材料メーカー、Entegris社の半導体用プロセスケミカル事業を7億ドルで買収すると発表した。
Entegris社のグループ企業、CMC Materials KMG Corporation(KMG社)の全株式を取得する。買収完了は2023年中を予定している。
富士フイルムによると、半導体用プロセスケミカルは、半導体製造の洗浄・乾燥工程で異物を除去したり、エッチング工程で金属や油脂などを取り除くために使用する化学薬品。半導体の高性能化に伴い、製造プロセスがより複雑化していく中で使用頻度が加速度的に増え、その市場は年率11%で成長しているという。
事務機器大手の富士ゼロックスが社名から「ゼロックス」を外し、4月1日から「富士フイルムビジネスイノベーション」として新たにスタートする。日米合弁の成功モデルとして知られる同社だが、「買収破談」をきっかけに60年近くに及ぶ関係にピリオドを打つ。