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なぜ?昨年発売の「iPhone13」が週間販売トップに

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高すぎる価格と性能の足踏みが最新機種の足を引っ張る

最新モデルよりも価格が重視されている理由は「iPhone」シリーズの急激な値上がりがある。2009年に日本で初めて投入された「iPhone3GS」は6万9120円からだったが、「iPhone14」は11万9800円からと2倍近く値上がりした。そのため最新モデルには手が出せず、型遅れとなったモデルを販売代理店の値引き販売で購入するのが主流になったのだ。

もう一つ、前モデルの「iPhone13」には有利な点がある。新型の「iPhone14」の頭脳となるCPUは最上位の「Pro」モデルのみ「A16 Bionicチップ」にアップデートされたが、その他のモデルは「iPhone13」や「iPhone SE(第3世代)」と同じ1世代前の「A15 Bionicチップ」を流用。メインカメラの画素数も4800万画素カメラが採用されたのは「Pro」のみで、その他の「iPhone14」モデルは1200万画素のままで前モデルと変わらない。

つまり、大きな性能差がないのだ。「iPhone13」を選んでも、機能面で不満を感じる場面は少ないだろう。グローバルでも、そうした流れがあるようだ。台湾Pegatronが販売不振の「iPhone14 Plus」の製造ラインを「iPhone13」用に切り替えるのではないかとの見方もある。

これはアップルにしてみれば、歓迎すべき状況ではない。製品と顧客ニーズとのミスマッチが生じている証拠だからだ。「iPhone15」でも同じ轍を踏むのか、それとも顧客が最新モデルに飛びつくような魅力的な製品づくりができるのか、アップルのマーケティング力と開発力が試されることになりそうだ。

文:M&A Online編集部

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