米アップルが3月8日(日本時間3月9日午前3時)に新製品発表イベントを開催する。今回は「iPhone SE」(第3世代、SE3)の発売が確実視されている。「iPhone SEシリーズ」は最上級機の「Pro」モデルを補完する廉価版ながら、「Pro」と同じCPUを搭載する「お買い得」な機種として人気がある。SE3は「買い」なのか?
SE3はSE2が発売された2020年4月以来、ほぼ2年ぶりとなるモデルチェンジ。SE(初代)とSE2までは4年以上の空白期間があり「SEシリーズは廃止された」とまでささやかれた。今回は2年と短く、SEシリーズは定番化されたとみてよさそうだ。
そのSE3だが、筐体(ボディー)は現行モデルと同じ「iPhone8」のものを流用することになりそう。そのため本体のデザインやサイズ、重量、ディスプレイの大きさ、カメラレンズの数は現行のSE2と変わらないはずだ。メインカメラとなる裏面カメラの画素数も、最上位機の「13Pro」が1200万画素であることから変更はなさそうだ。
ただ、自画撮りやリモート会議で使用頻度が上がっている表面カメラは700万画素から1200万画素にアップグレードされるかもしれない。ディスプレイもSEシリーズでは初となるOLED(有機EL)に変更される可能性がある。
間違いないのはCPUが「A15 Bionic」となることだが、総じて大きな変化はなくマイナーチェンジに留まりそうだ。それでも最上位機種と同じCPUが搭載され、5Gにも対応するため通信やデータ処理の速度は上がり、使い勝手は向上する。それでいて価格は半額以下だ。
とりわけディスプレイが有機ELに、表面カメラが1200万画素にアップグレードされれば、確実に「買い」だ。基本性能は最上位機種に並ぶ。カメラ機能にこだわりがなければ、あえてiPhone13シリーズを使う必要はない。半導体不足でSE3も当面は品薄が続くだろう。早目に予約を入れておこう。
iPhoneSE3(予想) | iPhoneSE2 | iPhone13Pro | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 4.7インチ LCDまたはOLED |
4.7インチ LCD |
6.1インチ OLED |
カメラレンズの数 | 1(広角) | 1(広角) | 3(望遠/広角/超広角) |
CPU | A15 Bionic | A13 Bionic | A15 Bionic |
カメラ画素数(裏面) | 1200万画素 | 1200万画素 | 1200万画素 |
カメラ画素数(表面) | 700万または1200万画素 | 700万画素 | 1200万画素 |
メインメモリー | 4GB | 3GB | 6GB |
ストレージ | 128GB, 256GB, 512GB | 64, 128, 256 GB | 128GB, 256GB, 512GB, 1TB |
通信規格 | 5G | 4G LTE | 5G |
個人認証 | 指紋 | 指紋 | 顔 |
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 138.4×67.3×7.3 mm | 138.4×67.3×7.3 mm | 146.7×71.5×7.65 mm |
重量 | 150 g前後 | 148 g | 203 g |
価格(税込) | 5万円台前半から | 4万9800円から | 12万2800円から |
文:M&A Online編集部
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