一時は「モデル廃止」が有力視されたものの、前モデルから3年半ぶりとなる2019年3月にフルモデルチェンジ(全面改良)した「iPad mini」。その新モデルが2021年3月にも発表されるとの観測が広がっている。
第6世代となる新型miniはCPUやメモリーを換装しただけのマイナーチェンジ(一部改良)ではなく、現行の第5世代同様に全面改良となりそうだ。
中国部品メーカーからの情報によると、ディスプレーが周囲のベゼル(枠)を狭めることで現行の7.9インチから8.5インチに拡大。指紋認証のTouch IDは現行モデルを継承するが、Lightningポートについては「存続説」と「iPad Pro」や2020年10月に発売された現行「iPad Air」のような「USB-C採用説」がある。
現行のminiは、先代(第3世代)Airをそのまま小型化したモデル。次期miniも同様のモデルチェンジとなる可能性が高い。そうなればUSB-Cの採用が有力だろう。スペックはCPUが現行miniより2世代も進化した最新の「A14 Bionic」を搭載し、メインメモリーも1GB増の4GB、4Kビデオ撮影にも対応する。さらにはApple Pencilの第2世代やMagic Keyboardといった上級の純正オプションにも対応するのは間違いなさそうだ。
次期miniは、現行Airをそのまま小型化したモデルになるだろう。現行Airは現行Proと同程度の機能でありながら、価格(税別、以下同)は2万2000円安いこともあって人気モデルになっている。次期miniは現行Airと同機能で、価格はAirよりも1万7000円安い。仮に次期モデルが値上げされても、1万円以上の価格差は維持されるだろう。
小型のiPodを求めるユーザーにとってはminiの一択だが、AirやProを選択するユーザーにとっても一考の価値はある。新型miniは、間違いなく「買い」だ。
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