【2022年10月公開映画】編集部おすすめ5作品 アカデミー賞有力作品も

alt

今年に入り100億円超え作品がすでに3本も

『ONE PIECE FILM RED』の勢いが止まりません。公開46日間で興行収入150億円を突破、まだまだ数字を伸ばしそうで、国内興行収入歴代TOP10も視野に入ってきました。

『トップガン マーヴェリック』に加えて『劇場版 呪術廻線0』もありましたので、今年はすでに3作品の100億円映画が出たことになり、コロナ禍後の映画興行も少しずつ上向いてきた感があります。

11月には新海誠監督の『すずめの戸締まり』の公開が控えており、こちらも期待できます。

そんな中で10月の興行はというと、ハリウッド大作級の映画は“ちょっと一息”といったところ。その代わりアカデミー賞有力作品を含め、バリエーション豊かな作品が公開されるので、選ぶ側としては楽しみが拡がります。

今月も公開日順におすすめ5作品を紹介します。

10月7日金曜日公開予定『七人の秘書 THE MOVIE』

『七人の秘書 THE MOVIE』
©2022「七人の秘書 THE MOVIE」製作委員会

組織に目立たぬように縁の下の力持ちである秘書。そんな秘書たちが世の中の理不尽な状況に苦しむ弱者を、人知れず助けて回る姿を描いた2020年秋に放映された同題ドラマの映画化企画。木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、室井滋、大島優子、江口洋介と言ったレギュラーメンバーが再集結しました。

劇場版では笑福亭鶴瓶演じる信州のリゾート王との対決が描かれます。ゲストに玉木宏、吉瀬美智子、濱田岳と言った豪華な面々が揃い、七人の秘書たちと複雑に絡み合っていきます。映画ならではのスケール感のある物語に仕上がっています。

『七人の秘書 THE MOVIE』公式サイト

10月14日金曜日公開予定『カラダ探し』

『カラダ探し』
©2022「カラダ探し」製作委員会

小説投稿サイトで話題を呼びコミカライズもされた同題作品が『海猿』や『暗殺教室』、『MOZU』などのヒットシリーズを手掛けた羽住英一郎監督がメガホンをとり映画化しました。橋本環奈、眞栄田郷敦、山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠といった若手人気キャストが集結。そんな彼らが、“同じ7月5日”を繰り返し、謎の存在“赤い人”に追われながら“カラダ探し”という危険なゲームに挑みます。

タイムリープや青春、恋愛などの要素がありつつ、邦画では珍しい学園スラッシャー映画になっています。

また今秋は、本作に加えて『“それ”がいる森』、『貞子DX』とメジャー級のJホラーが公開を控えています。

映画『カラダ探し』オフィシャルサイト 

10月14日金曜日公開予定「スペンサー ダイアナの決意」

『スペンサー ダイアナの決意』
©2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED

没後25年を迎える英国ダイアナ元皇太子妃の半生をクリステン・スチュワートが演じ、第94回のアカデミー主演女優賞ノミネートを受けた作品です。

物語は1991年のクリスマス。すでに夫・チャールズ皇太子(現国王チャールズ3世)との夫婦関係が冷え切っていたダイアナは、世界中からその動向を注目される中、今後の人生のために“ある決断”をすることになります。

監督はナタリー・ポートマン主演で元ケネディ大統領夫人を主人公にした『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のパブロ・ラライン。

図らずもエリザベス女王の国葬でロイヤルファミリーに世界から注目が集まり、本作への期待も高まっているようです。

映画『スペンサー ダイアナの決意』公式サイト/10/14(金)全国ロードショー

10月21日金曜日公開予定『線は、僕を描く』

『線は、僕を描く』
©砥上裕將/講談社 ©2022映画「線は、僕を描く」製作委員会

『ちはやふる』3部作で「競技かるた」と青春を絡めて、見事な青春映画に仕上げた小泉徳宏監督が新たな題材に選んだのは、水墨画。砥上裕將による同題小説をもとに若者が水墨画に触れる姿を描き、“喪失と再生の物語”を創り上げました。

主人公となる横浜流星と清原果耶のコンビもフレッシュで良いですが、この二人を優しく見守る江口洋介と三浦友和の二人が素晴らしい演技を披露しています。

白と黒だけで描かれる水墨画ですが、映像でみると実に色鮮やかでなおかつ躍動感もあり、水墨画というものへの印象が大きく変わる青春映画の新たな傑作が生まれました。

映画『線は、僕を描く』公式サイト 

10月28日金曜日公開予定『アムステルダム』

『アムステルダム』
©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』などで賞レースを賑わすデビッド・O・ラッセル監督の待望の最新作。本年度アカデミー賞有力候補と目されています。

本作は、世界の歴史を変えた”ある陰謀”の裏側を描いた実話にフィクションを交えて映画化しました。

物語の舞台は1930年代のニューヨーク。かつてオランダのアムステルダムで出会った3人がある殺人事件に巻き込まれ、思いがけないかたちで、全世界に渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていくことに…。

クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロという名優が集結したオールスタームービーで、こちらの俳優陣も賞レースを総なめするのでは…と早くも話題になっています。

アムステルダム|映画|20世紀スタジオ 公式サイト

これらの作品に加えて、振り込め詐欺を描いた韓国映画『声/姿なき犯罪者』、インド映画の大作アクション『RRRアールアールアール』、人気コミックを新たなエピソードを加えて実写映画化された『耳をすませば』、大島優子と門脇麦とのんが三姉妹を演じる『天間荘の三姉妹』が公開予定です。

文:村松健太郎(映画文筆屋)/編集:M&A Online編集部

村松 健太郎 (むらまつ・けんたろう)

2002年から映画館勤務で業界入り。2016年頃から映画文筆家として活動を開始。脳梗塞を患ったために杖片手に試写室や映画会社を行ったり来たりしています。映画祭の審査員やインディーズ映画の宣伝などもしていますが、興行出身ということもあって、少しでも多くの人の足が劇場に向かってほしいと願う日々です。年間300本の新作とそれ以上の過去関連作を見て回っています。 

インスタグラムはこちら


NEXT STORY

新たな時代への幕開けを感じさせる最新作『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』

新たな時代への幕開けを感じさせる最新作『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』

2022-09-24

20世紀初頭のイングランド郊外にたたずむ大邸宅を舞台に、そこで暮らすクローリー家と使用人らの群像劇を描いた人気テレビドラマシリーズ「ダウントン・アビー」。その最新作となる映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』が9月30日に公開となる。