【京王井の頭線】戦前の合併劇に揺れた東京郊外の路線(後編)

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HAYABUSA / PIXTA(ピクスタ)

東京郊外鉄道の工事施工は1930年12月に認可され、1931年6月に着工となった。資金不足のなかで工事は難航したが、1933年8月に渋谷~井の頭公園間が開業した。

この間、東京市は1932年10月1日に東京市制を施行し、荏原郡、豊多摩郡、北豊島郡、南足立郡、南葛飾郡など隣接5郡を東京市域に編入した。東京郊外鉄道の沿線も市域に編入されたので、「郊外」という社名が実情にふさわしくなくなった。そこで、1933年1月の臨時株主総会で、東京郊外鉄道は社名を帝都電鉄と改称した...

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