西武鉄道は、東京都北西部から埼玉県南西部にかけて路線網を張りめぐらす関東地方の有力な私鉄で、1946年11月の武蔵野鉄道と旧西武鉄道との合併によって成立した。西武鉄道で最も古い路線は、旧西武鉄道の原型となった川越鉄道である。したがって自社の歴史をできるだけ長くしたいという通念からすれば、川越鉄道が設立された1892年8月5日を設立記念日とすべきところである。だが、西武鉄道は武蔵野鉄道が設立された1915年4月15日を設立記念日としている...
『鉄道の資本移動の歴史』連載の4回目は前回に続き東武鉄道の資本移動について。日本を代表する観光地・日光に、鉄道王・根津嘉一郎はどんな夢を見たのか。JRより早く、短く、さらに山奥へ。鉄路を延ばしていった歴史をたどる。
東京の副都心・池袋から埼玉県の川越・寄居に向けて北上する東武東上線。東武本線とは切り離されている路線だが、その埼玉県からの主要な通勤路線に育てたのは「鉄道王」と称された根津嘉一郎の功績の一つだ。
阪神・阪急の経営統合の真のねらいは、旅客輸送のシェアを高めるJR西日本に対抗して、阪神・阪急がJR包囲網を築くことにあった。その対象は、不動産・百貨店・ホテルなど、阪神・阪急の兼業部門にも及ぶ。
日本全国に伸びる鉄道網。戦後70余年はその拡大と縮小の歴史でもあった。その歴史には鉄道各社が掲げる「鉄の理念」と、ライバル会社との競争を生き抜くしたたかな「鉄の思惑」が交錯する。鉄道の資本移動という観点から、その歴史を振り返ってみる。