連載 「鉄道の資本移動の歴史」スピンオフ企画!
西武鉄道がかつては所有し、その後、休止線、廃線となった2路線を訪ねてみた。「西武安比奈線と「東京都水道局小河内線(俗にいう水根貨物線)」である。
安比奈線は、埼玉県川越市の南大塚駅から安比奈駅を結んでいた西武鉄道の貨物線で、1963年より50年以上も休止線となっていたが、昨2017年5月に正式に廃止となった(ただし、本記事の取材時期は2010年代前半である)...
鉄道王・堤康次郎が武蔵野鉄道の支配に乗り出した。武蔵野鉄道の大株主となった堤は、配下の者を経営陣として送り込み、武蔵野鉄道の経営再建に乗り出す。ともかくも成功を収めた堤は、前編で述べた「旧西武鉄道」との競合・対立を、合併によって乗り越えた。