近鉄の歴史は、大阪電気軌道(大軌)から関西急行鉄道(関急)へと続いていく。その関西急行鉄道の系譜をたどると、①大阪電気軌道・参宮急行電鉄系、②大阪鉄道系、③伊勢電気鉄道系の3つの系統がある。資本統合を繰り返しながら関急、さらに近鉄が成立していく過程を追っていく...
資本統合を繰り返しながら路線距離が日本最大となった大手私鉄・近畿日本鉄道。戦時統合で誕生した関西の小さな鉄路(大阪電気軌道=奈良軌道)が、他の私鉄に出遅れながらも豊富な路線網のもと需要を取り込んで拡大していく過程を、2回に分けて追いかける。