-ゴルフの指南書にはよくテークバックは手から動かすという記述がみられます。これは違っているということですか。
そうです。身体の構造からという意味でいうと違っています。実際に施術をされた方のビデオを撮りますと、明らかな変化があります。手から動き出して腰を捻ると、手先が回っているだけで身体はあまり捻れていません。
仙骨から動き始めることで大きく捻ることができます。仙骨から動きが始まって、少しずつ腰椎や胸椎を捻っていきます。背骨は24個ありますので、それらが下から一個ずつ回ることで動きが大きくなるのです。
-これは大きく振りかぶるということになりますが、振りかぶり過ぎると方向性が悪くなりませんか。
手から動き始めて振りかぶると、ヘッドのポジションが定まらないと思います。いつも同じところに振り上げるのが難しくなります。身体の中心から順番に捻った結果、大きな動きになっているだけですので、元に戻すと同じ所に戻ってきます。事実、施術した方はブレが少なくなることが多いようです。
-寝返りの重要性についても触れられています。
赤ちゃんは手足から寝返りはしません。身体の中心から動いています。これはゴルフのスイングと同じです。寝返りの練習をすればゴルフのスコアアップに役立ちます。
そもそも寝返りは疲労を回復するために行っている動作です。赤ちゃんは寝がえりを多くします。大人になると寝返りをあまりしなくなります。朝起きたら身体がだるく、疲労が抜け切れていないことはありませんか。寝返りができると子供の時のようにすっきりと起きることができます。
寝返りは寝ている間にかかる圧を分散することが目的です。また起きている間は利き腕があり、左右差によって歪が生まれます。寝ている間に寝返りを打つことで、歪をリセットしています。寝返りは生きるための術なのです。
もともと持っていたこうした能力を、日々の癖だとかスマートホンの操作などで失っています。もう一度赤ちゃんの動きを取り戻すことで、いいパフォーマンスを回復することができます。
【山本優子さん】(https://www.kansetsutyoritsu.com/)
naturaca代表、ゴルフ上達関節調律師、脱力関節調律®︎開発者
大学で医療と運動指導について学び、柔道整復師と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーを取得。
2015年に大学卒業後、健康産業を手がける企業に就職。さまざまな経験を経て、脱力関節調律®︎を独自に開発。
2018年にnaturacaを設立し独立。2019年4月に目かくしゴルフを出版するとともに、一般社団法人日本脱力関節調律協会を設立、代表理事に就任。1992年生まれ、神奈川県出身。
取材・文:M&A online編集部
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