余談になるが、この「ユダヤ教徒のリスク管理」についてもう少し触れたい。筆者もそうだが基本的に一神教と無縁の日本人にとって、この圧倒的マジョリティのキリスト教徒の中で暮らす少数派のユダヤ教徒の環境というものがどれだけハイリスクだったか、なかなか想像しがたい。そこで、この背景をもう少し深堀りしておこう。
キリスト教がローマの国教になったのは392年だ...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。