一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅥ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(17)

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理由2:ユダヤ教徒だけで資金需要を賄えたとは到底思えない

別の観点からも理由を述べよう。中世欧州におけるユダヤ教徒は「圧倒的マイノリティ」である。その中でも、金融業に進出できるほどの余剰資金を持った成功者はさらに限られたはずだ。

多くのユダヤ教徒は共同体の相互扶助の仕組みの中で、手に付けた職を生かして辛うじて日々を送っていたはずである。圧倒的マイノリティのユダヤ教徒の、またその中のほんの一部の成功者の余剰運転資金の運用だけで、キリスト教社会全体の資金需要をすべて賄えたとは到底思えない...

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