メガネ業界に再編機運がにわかに高まってきた。引き金を引いたのは「Zoff」を展開するインターメスティック。同社は昨年10月に株式上場したばかりだが、これを弾みに今回、同業大手の買収に打って出た。業界首位を争う「眼鏡市場」のメガネトップ(静岡市)、「JINS」を運営するジンズホールディングスの両社を追撃する体制が整うことになる。
インターメスティックは9月初め、「メガネスーパー」を運営するビジョナリーホールディングス(HD、東京都中央区)を約191億円で買収すると発表した...
「和食さと」などを全国展開する外食チェーン大手のSRSホールディングスは、2000年代から積極的なM&A戦略を展開してきた。事業譲渡による整理から始まり、業態補完による基盤強化を経て、近年は寿司チェーンを中心とした全国展開に舵を切っている。
マヨネーズ、ドレッシングで国内最大手のキユーピーは、M&Aを通じて事業ポートフォリオの最適化と持続的成長の実現を狙う。国内市場での経営効率化と、成長が見込まれる領域への投資を両輪とする経営戦略で、M&Aはこれを推進する重要な手段となっている。
物語コーポレーションは愛知県発の外食企業。「焼肉きんぐ」、「丸源ラーメン」、「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」を主力3ブランドとし、全国に約740店舗を展開する。近年、成長戦略の一つとして力を入れるのが海外事業。その手立ては他でもないぬM&Aだ。
明治安田生命保険は生保大手4社中、保険料等収入(売上高に相当)で3番手に位置する。国内生保市場が縮小に向かう中、大手各社は海外での大型買収を競っているが、その先頭を走ってきたのがほかでもない明治安田生命だ。