DMG森精機(東京都江東区)は企業買収や事業継承で技術とノウハウを取り込み、製品ラインアップに磨きをかけ、世界有数の工作機械メーカーだ。自動車や航空宇宙、医療という主力産業が激変する時代にあるなかで、M&Aによるシナジーでさらなる成長を目指す。
DMG森精機(旧森精機製作所)は1948年に創業。繊維機械の製造・販売からスタートし、高度成長期の1958年に工作機械へ進出。1968年には当時最新鋭だった数値制御式(NC)旋盤の製造・販売を開始した...
アマダがM&Aにアクセルを踏み込んでいる。今年に入り、2件の大型買収を矢継ぎ早に手がけ、合わせて700億円近くを投じる運びだ。いずれも買収ターゲットは国内企業で、一つはプレス機事業の拡充、もう一つは半導体関連装置分野への進出を狙いとする。
フジ・メディア・ホールディングスが国民的アイドルだった男性タレントを巡る性加害騒動で厳しい非難にさらされている。それに乗じてアクティビスト(物言う株主)による圧力が高まっている。彼らの狙いはフジの稼ぎ頭である不動産事業の売却だ。その行方は?
ソフィアホールディングスはM&Aで事業の多角化と成長を目指してきた。ITや調剤薬局で積極的な買収を実施し、企業価値向上を図っている。ただ、同社のM&A戦略は単純な成長軌道を描いてきたわけではない。そこには選択と集中の苦悩と試行錯誤があった。
「日本の至宝」と評されるコレクションを誇るDIC川村記念美術館が来年1月から休館する。同館を所有するDICの業績不振に伴い、売却を迫られているからだ。推定1400億円とも言われる収蔵美術品は同社のM&A戦略が生み出した莫大な利益で入手した。