2,887社の売上高合計は、最新期で1兆38億9,000万円(前期比2.3%増)で、前期から229億8,000万円増加した。前々期から前期は219億1,600万円(同2.2%増)増加しており、ほぼ同ペースでの増収幅となった。
一方で、最新期の「増収」は680社(構成比23.5%)と2割にとどまり、前期(785社、構成比27.1%)から105社減少した。
また、前期より「減収」は44社減少し、「横ばい」が149社増加した。「減収」と「横ばい」の合計は2,207社(構成比76.4%)で、4分の1の業績好調な「増収」企業が牽引して業界全体の売上高を押し上げた格好だ。
利益が3期連続で判明した953社の最新期の最終利益の合計は72億8,900万円(前期比37.4%減)だった。前期(116億5,800万円)より43億6,900万円減少し、前々期(150億400万円)からは半減した。ネット通販の台頭などで価格競争が激化し、売上増の一方で利益率は低下の一途をたどっている。
近年、同業同士や異業種によるM&Aが加速している介護業界。業界の経営をめぐる最新の動向、M&Aの実態について、高齢者住宅新聞社の網谷敏数社長に伺う、第1回目。