東洋建設、任天堂創業家資産運用会社のプレスリリースに反論
[東京 27日 ロイター] - 東洋建設は27日、筆頭株主である任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」らが今年1月に公表した一連のプレスリリースに対する反論を発表した。
YFOは23日、今年6月に開催予定の東洋建設の定時株主総会において、武沢恭司社長ら3人の再任に反対する方針を発表。昨年5月に買収提案して以降、協議を続けてきたが、東洋建設の取締役会は買収提案の検討を行ってこなかったと指摘した。
27日には株主総会後の新たな取締役会で買収提案を検討・判断してもらう想定であることを公表。公開買付け開始予定を今年9月下旬頃を目途に延期した。
東洋建設は、今後YFOらから提案が適法になされた場合には、適切な手続に従って検討するとしている。
一方、東洋建設はYFOらが公表した一連のプレスリリースには秘密保持契約で公表が禁止される多数の事項が含まれていると指摘。一方的に事実関係を歪曲化した記載や誤解を生じさせる内容も多数含まれており「大変遺憾」だとした。
また、東洋建設の取締役会はYFOの買収提案について適切に検討を行ってきたと反論した。
(杉山健太郎)