石油大手4社に30年の排出量削減目標要求、投資家グループが決議案
[ロンドン 19日 ロイター] - 投資家グループは世界の石油・ガス大手4社に対し、2030年の取引網全体に関わる温暖化ガス排出量削減目標を設定するよう求める決議案を提出した。
英BP、米シェブロン、米エクソンモービル 、英シェルの来年の株主総会を前に、アクティビスト(モノ言う株主)グループのフォロー・ディスが計1兆3000億ドルの資産を運用する6つの大手機関投資家と共同で提出した。
4社に対し、取引先に販売した石油・ガスからの排出量も含めた「スコープ3」の削減目標を設定するよう求めた。
BP、シェル、シェブロンは30年までの期間についてスコープ3を含めた何らかの削減目標を設定しているが、フォロー・ディスは世界の気温上昇を産業革命前に比べて1.5度に抑えるとする国際目標に足並みがそろっていないと指摘。
エクソンは30年に向けたスコープ3の目標をまだ設定していない。
シェルは同社の目標は国際目標と整合的だと反論。広報担当者は声明で「フォロー・ディスは一貫して、安易で非現実的、かつシェルの最善の利益に反する株主決議を提案してきた」とコメント。その上で「当社は引き続き、投資家との建設的対話にコミットしている」とした。
10月28日、米企業家イーロン・マスク氏によるツイッターの買収により、中間選挙を11月8日に控えた米国で選挙に関する大量の誤情報が解き放たれるのではないか、との懸念が生じている。