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最近の「仮想通貨危機」が、これまでの「乱高下」とは違う理由
2022-06-26
またしても仮想通貨(暗号資産)が危機に見舞われている。「仮想通貨に乱高下は付き物。暴落している今こそ買いのチャンス」との声もあるが、そう楽観するのは早計かもしれない。これまでの「下落」とは様相が異なる。まだ「買い」に入るタイミングではない。
[チューリヒ 22日 ロイター] - スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)のトップであるウルバン・アンゲルン氏は22日、暗号資産(仮想通貨)取引が1920年代後半の米国株式市場にますます似てきたと指摘し、投資家保護のため規制当局にさらなる措置を取るよう呼びかけた。
チューリヒでの会議で「デジタル資産取引の多くは1928年の米株市場のようで、あらゆる種類の不正行為、価格操作が頻繁に行われているように思える」と指摘。「大量のデータの取り扱いを容易にし、不正な市場の取引から消費者を保護する技術の可能性についても考えよう」と述べた。
主要仮想通貨であるビットコインは18日に2020年12月以来の2万ドル割れとなった。インフレ高進と金利上昇により株式などの高リスク資産からの逃避を促す圧力にさらされ、今年に入ってから約60%急落している。
またしても仮想通貨(暗号資産)が危機に見舞われている。「仮想通貨に乱高下は付き物。暴落している今こそ買いのチャンス」との声もあるが、そう楽観するのは早計かもしれない。これまでの「下落」とは様相が異なる。まだ「買い」に入るタイミングではない。