ビットコインやや持ち直す、仮想通貨への悲観的見方続く
[ロンドン/ワシントン 14日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)ビットコインの価格は14日、一時1年半ぶり安値を更新したものの、その後やや持ち直した。米大手融資サービスのセルシウス・ネットワークの出金停止や米利上げ加速観測を背景に、仮想通貨に対する悲観的見方が続いている。
ビットコインは夜間に7.3%安の2万0816ドルと、2020年12月以来の安値を付けたが、その後はプラス圏へと動き、約2万2470ドル近辺で推移した。
13日には15%下落し、1日の下げとしては2020年3月以来最大となった。年初からは約50%下落、10日からは20%超下げている。11月に記録した過去最高値(6万9000ドル)からは70%近く下げている。
イーサもやや持ち直した。一時は10%安の1075ドルと1年3カ月ぶり安値を付けた。11月の過去最高値(4869ドル)からは75%下げている。
市場では、ビットコインなど仮想通貨に対する悲観的な見方が広がっている。BCBグループのリチャード・アッシャー氏は、ビットコインの価格反転にはリスクセンチメントの全面的な改善が必要だと指摘した。
暗号資産交換所の米コインベースは14日、全従業員の18%に相当する約1100人を削減すると発表した。不安定な市場環境の中でコスト抑制に取り組む。
ビットコイン販売代理業のビットマスターが11月22日、東京地裁に破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。負債総額は債権者2万2369名に対して約109億4400万円。
金融庁が事務局を務める「仮想通貨交換業等に関する研究会」が、研究会の報告書(案)で仮想通貨の呼称を暗号資産に変更する方向性を打ち出した。
シンガポールの大手仮想通貨取引所であるフォビグループが、仮想通貨交換業の登録業者であるビットトレード(東京都港区)を買収することになった。