2021年3月には東京地下鉄(東京メトロ、東京都台東区)と鉄道業界では初という「列車混雑計測システム」を開発し、特許を共同出願した。奥行き情報を取得する深度センサー内蔵のカメラを、駅のプラットホームに設置。撮影した画像データから、通過する列車の混雑具合をAIが解析する仕組み。
従来は車両の重量や改札を通過した人数を元に混雑度を推定していた。同システムは画像認識なので、これまでできなかった車両1両ずつの混雑状況も把握できる...
Kyoto Roboticsは、作業ロボットの目となる「3次元ビジョンシステム」や頭脳となる「AI制御システム」の技術開発を手掛ける立命館大学発のベンチャー企業。同大情報理工学部の徐剛教授が、2000年に「三次元メディア」として設立した。
ボールウェーブは東北大学発の超精密測定機器メーカー。同大学の山中一司教授(現・名誉教授)らが開発したボールSAWセンサーの技術を基に、文科省と科学技術振興機構から支援を受けて2015年11月に起業した。半導体製造から宇宙開発まで用途は広い。
イー・ライフ(東京都港区)は慶応義塾大学発の医療診断ベンチャー。2018年10月の設立で、「非侵襲生体センシングによるアルゴリズムの実用化」をコンセプトに、自宅や介護施設などで住民や入居者の健康増進や生活の質(QOL)の向上を支援している。
日本の大学発ベンチャー企業数が2019年度(2019年9月時点)に前年度比288社増の2566社と2500社を突破したことが経済産業省による調査で分かった。大学別では東京大学がトップ、次いで2位が京都大学、前年度4位だった大阪大学が3位に。