石川県小松市の山あいに、廃鉱になって50年以上経つ鉱山がある。尾小屋鉱山。最盛期には日本有数の銅生産量を誇ったとされる北陸を代表する鉱山だった。
現在は県立尾小屋鉱山資料館が置かれ、坑道はマインロードと称して観光整備がされている。観光用のトロッコが運行され、セミナーが開催されるなど各種のイベントを催し、鉱山資料館の前には尾小屋と小松を結んだSLが展示されている。
尾小屋鉱山の採掘は江戸時代には始まっていたとされるが、本格的な採掘は明治期に入ってからだ...
新潟県長岡市に「摂田屋」という土地がある。特定の家・屋号のことではなく、長岡市にある地名だ。この摂田屋は中山道の高崎宿(群馬県)から寺泊宿(新潟県)を結び上杉謙信の関東遠征の際にも利用された旧三国街道に面し、新潟の中でも古くから酒や味噌、醤油などの醸造が盛んな地域だった。
東北の創業280年を迎えた老舗温泉旅館の灯が消えた。岩手県八幡平市の松川温泉郷にあった松楓荘。2023年12月、松楓荘を経営する松川温泉が約6,000万円の負債総額で、破産申請の準備に入ったと発表された。
明治初期の1870年代から1980年代にかけて、福島県の浜通り一帯に存在していた本州最大級の常磐炭田。閉山以降も、鉱山家や鉱夫らはいわき市を中心に数多くの産業・企業を産み育てた。
岐阜県の南西に位置する大垣市は、実は市域が3つに分断されている。もともとの大垣市に加え、2006年に養老郡上石津町と安八郡墨俣町を合併したが、それぞれの町はもともとの大垣市とは隣接していないからだ。