とくに深刻なのはJR北海道である。2016年11月に単独では維持することが困難な線区として、営業キロのほぼ半分にあたる13線区・1237kmの路線の廃止を発表し、鉄道を持続的に維持していくための仕組みについて地域住民と相談をはじめたいと述べた。
北海道では、国鉄時代の1983年には約4000kmの路線があった。しかし、赤字路線が多くてはJR北海道の経営が成り立たたないということで、約1400kmの路線を廃止した...
昨年は旧国鉄が分割民営化されて30年。その節目の年を目前に控えた2016年、JR北海道は営業路線の約半分の単独維持は難しいと発表した。それを機に、JR東日本とJR北海道の資本統合が取りざたされる。その統合の可能性と今後のJR体制を考える。
『鉄道の資本移動の歴史』連載の4回目は前回に続き東武鉄道の資本移動について。日本を代表する観光地・日光に、鉄道王・根津嘉一郎はどんな夢を見たのか。JRより早く、短く、さらに山奥へ。鉄路を延ばしていった歴史をたどる。