旧国鉄が分割民営化されたのは1987年。この約30年、JR旅客6社がすべて優良企業になったわけではない。本州3社と3島会社との経営格差は、この30年にむしろ拡大していた。特にJR北海道の業績は低迷し、大規模な路線廃止を余儀なくされている。
昨年は旧国鉄が分割民営化されて30年。その節目の年を目前に控えた2016年、JR北海道は営業路線の約半分の単独維持は難しいと発表した。それを機に、JR東日本とJR北海道の資本統合が取りざたされる。その統合の可能性と今後のJR体制を考える。