大分県の第二地銀、豊和銀行。無尽組織から相銀、さらに普通銀行への転換と第二地銀の“定番”コースを歩むが、2000年代に大きな辛苦を味わうことに……。前途に待ち受ける金融再編の荒波をどう乗り越えるか?
豊和銀行は大分県の第二地銀である。ただし、県下には資本関係はないものの、歴史上、もう1つ豊和銀行があった。1940(昭和15)年に設立され、わずか2年で地元の有力地銀、大分合同銀行(現大分銀行)に買収された豊和銀行である...
メガバンクと信金の攻勢に挟まれて苦戦を強いられる愛知県の地銀業界。名古屋都市圏にある3地銀のうち2022年、その2つが経営統合を果たす。残った1行の動向に注目が集まる。