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スタジオジブリ子会社化で日テレ株高騰、投資家は何に期待した?

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東京都小金井市で行われた記者会見で握手する日本テレビの杉山美邦会長(右)とスタジオジブリの鈴木敏夫社長(Photo By Reuters)

スタジオジブリの事業概要

事業名 内容 将来展望 メリット 課 題
アニメ制作 新作アニメの制作 高い企画・制作能力があり、「ジブリ映画なら絶対に観る」熱烈なファン層も厚い。 歴代の作品を手がけてきた高畑勲氏が2018年に死去。宮崎駿氏も高齢で、アニメ制作を主導する後継者の育成が急務。
ライセンス 公開済み作品の配信、関連商品の企画・販売 長編映画だけでも23作品あり、多くがヒット作で視聴ニーズが高い。日本では長編映画がネット配信されておらず、日本テレビ傘下のhuluの差別化に貢献できる。二次利用なので、基本的に新たなコストが発生しない。 権利関係が複雑で、調整を要する可能性がある。二次利用はネット配信大手の力が強く、使用料を低く抑えられる傾向があるため、長期的な収益の柱にはなりにくい。

TP運営

三鷹の森ジブリ美術館やジブリパークの整備・運営 作品のブランド力が極めて高く、過去の作品世界のみをテーマにしても十分な集客を見込める。コンテンツ配信と比べると、事業の収益性が高い。新作がなくても長期的に安定した売り上げが期待できる。 設備投資や運営にコストがかかる。コンテンツ人気が高いとはいえ、長期間にわたって同じアトラクションでは飽きられるため、設備のリニューアルやイベントの更新も必要。他の2事業に比べると、カネと人手と手間がかかる。

文:M&A Online

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