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鎌倉の投資家が語るVC投資の意義と出口戦略 ストライク主催イベント

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「Conference of S venture Lab.」参加者

力の結集が成功の秘訣

「100年継続企業を創る」をミッションとし、経営もサポートするハンズオン型のVCとして16社に投資している「創発の莟」。サポートの重要性について聞かれた鎌田氏は機関投資家の目線では新規上場(IPO)がゴールになるが、「上場後もミッション、ビジョンを発信していくことを応援することが大切」と述べる。VCの立場から、上場企業や自治体、大学など自分たちの持つネットワークを活用してもらい、オープンイノベーション型で各社の力を結集させることで、成功の可能性も高まるとみている。

一方、川村氏は運営するVCの特徴について聞かれると、アジアまで広く投資対象を見ているとしたほか、案件発掘のために独自のシステムへ投資していることを明かした。システムを活用し、365日24時間、接触すべきスタートアップをレコメンドしてくれる態勢を構築、案件の半分はこのシステムから生まれているという。グローバルに情報を探しだす能力の高さから期待感は高く、少人数で確度の高い投資を可能にするとみている。

多様性が求められる出口戦略

最後にVC投資における出口戦略について、鎌田氏は、多様なEXITが必要だと強調した。IPOばかりに目が行くが、成長のスピードとそれを遂げるタイミングなどが考慮され、別の手段として、M&Aやバイアウトなど多様な手口が必要だと説く。川村氏は投資先だけでなく、既存の出資者ともコミュニケーションを欠かさず、常にどこがいくらなら引き取る意思があるのかを常に探り、把握しておくことが大切と述べた。

多くの参加者でにぎわった
多くの参加者でにぎわった

イベント後半では、鎌倉に拠点を持つスタートアップ5社、VIE STYLEの今村泰彦代表、HARAPPAの塚越暁代表、グローバルエナジーハーベストの速水浩平代表、Carstayの宮下晃樹代表、inahoの菱木豊代表がピッチ(短時間プレゼンテーション)登壇した。

次回は9月27日に東京都で開催される。

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