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EU離脱秒読みー「出て行く」英国メディアはどう伝えているか?

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楽観的な議員が「合意なき離脱」を招く懸念も

■英国内産業全体への悪影響
フィナンシャルタイムズ(1月14日)によれば、ゴーブ英環境相は、40%の輸出関税が小規模農業者や食品業者を襲うと警告。クラーク英産業相も、英EU間の貿易は世界中で最も「原始的な」条件になるだろうと警鐘を鳴らしている。

合意なき離脱への対策を済ませているのは、医療産業や自動車産業、食品業の大企業に限られていると同紙は述べた。その上で、たとえば投資業界は既に8000億ポンドの資産やスタッフをEUに移したといわれるが、EU離脱期限の2019年3月29日が近づいても出口が見えないなら市場の反応は大きいだろうと指摘する。

加えて、合意なき離脱になれば、たとえば生鮮食品はすぐに底を尽く。また、医療品不足が患者の混乱を生じさせることもありうると懸念を示した。

■フィナンシャルタイムズ曰く「メイ首相の危険なチキンゲーム」
合意なき離脱による混乱を避けるため、「長い2年の議論の末にたどり着いた離脱案」を議員たちが支持するしかないとメイ首相は主張する。そしてEU離脱の3月末が近づくほど、人々は断崖絶壁から引き下がり、首相案を支持するだろうというのが、同首相の思惑である。

上記記事によれば、彼女の戦略は離脱期限さえ来れば、合意なき離脱であろうが2回目の国民投票であろうが、離脱自体は現実化するとの算段をベースにしている。しかし、離脱主義者は何も怖れるものはないと主張し、明るい未来を描いている。

楽観的な議員の中には、390億ポンドの離脱金を失うことを考えればEUの譲歩を引き出すことは可能であり、時は我々の味方だと語る者もいる。メイ首相のチキンレースはさらに混迷を深めている。

メイ首相はEU離脱の「チキンレース」を無事に乗り切れるか?

<参照記事>
https://www.theguardian.com/po...
https://www.bbc.com/news/blogs...
https://www.theguardian.com/bu...
フィナンシャルタイムズ(1月14日)については、ペーパーを参照したため該当URLなし
タイトルは、”Parliament will decide tomorrow the fate of Theresa May’s exit plan.”

文:Yuu Yamanaka/編集:M&A Online編集部

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