Takeda Pharmaceutical Company Limited
武田薬品工業はアイルランドの製薬会社シャイアー買収の申出に関して、公正取引委員会から無条件の承認を得た。日本企業過去最高額のM&Aは予定通り成立するのか。山場が近づいている。
2018年のノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学高等研究院の本庶佑特別教授が受賞の記者会見で「日本の製薬会社は見る目がない」と発言した。
ドイツのアルトマイヤー経済相が「外国企業による一部ドイツ企業の買収阻止に向けた政府の取り組みは適切だ」と明言した。ターゲットは積極的なM&Aを仕掛ける中国企業で、米英仏などの先進国も買収阻止に動いている。しかし、政府による買収阻止は問題だ。
武田薬品工業はアイルランドの製薬会社シャイアー買収の申出に関して、中国国家市場監督管理総局から無条件の許可を得た。これによってシャイアー買収の手続きがまた一歩進んだことになる。
2018年5月、アイルランドの大手製薬会社シャイアーを6兆8,000億円で買収した武田薬品工業。2014年~2015年に企業人生の転換期を迎えてのこの大型買収は、占星術的に見てアリか、ナシか。武田薬品の次の30年を柳川隆洸氏が読み解きます。
武田薬品工業は米国のバイオベンチャーAmbys Medicines社に1億ドル(約110億円)を支援し、同社が開発中の重症肝疾患向け薬剤の米国外での販売権を獲得した。
武田薬品工業によるアイルランドの製薬会社シャイアーの買収に向けた環境整備が着々と進んでいる。金融機関の支持、借入金の圧縮、米国の許可などシャイアーの買収が次第に現実味を帯びてきた。
武田薬品工業が大阪・道修町の本社ビルを売却することが分かった。数日前の7月2日には東京・日本橋本町の武田グローバル本社が本格稼働しており、大阪離れが鮮明になった。売却にはシャイアー買収による財務内容の悪化を防ぐ狙いがあるものとみられる。
6 月28日に多くの企業が株主総会を開く。その中でM&A関連で注目を集めていのが武田薬品工業、出光興産、昭和シェル石油、富士フイルムHDの4社だ。株主はこれら企業の問題案件にどのような判断を下すのか。今日1日、この4社から目が離せない。
自社株対価のM&Aに注目が集まっている。2018年に「産業競争力強化法」と「税制」が改正されたことによって、資金の乏しい企業によるM&Aや、大型のM&Aの増加が見込めるためだ。M&Aを取り扱う西村修一弁護士に改正のポイントを聞いた。
武田薬品工業がベルギーの創薬ベンチャーであるタイジェニックスを約700億円で買収する。約6兆8000億円を投じるアイルランドの製薬会社シャイアの買収を発表したのが5月8日。わずか1カ月足らずで再び買収に踏み切ったのはなぜなのか。
武田薬品工業は英国の制度「スキーム・オブ・アレンジメント」によってアイルランドの製薬会社シャイアーを買収する。これに日本の「産業競争力強化法」の改正が加わり、6兆8000億円という日本企業過去最高額のM&Aが実現した。
富士フイルムホールディングスは2018年1月、米事務機器大手ゼロックスの経営統合を発表した。だが、ゼロックスのアクティビストたちは、株評価額をめぐり「過小評価だ」と反発し、5月に合併は白紙に。一連の混迷を、米メディアはどのように報じたのか。
江戸時代に大阪・道修町で産声を上げた武田薬品工業は、数々のM&Aによって成長し、フランス人社長が率いる世界企業となった。日本では過去最高額となる約6兆8000億円を投じるアイルランドの製薬会社シャイア―の買収にも自信たっぷりだ。
武田薬品の2018 年3月期は微増収ながら大幅な増益となった。これを踏まえクリストフ・ウェバー社長CEOはシャイア―について「ベースの事業が伸び、収益性が改善している」と述べ、改めて6兆8000億円もの巨額買収に対する自信を示した。
武田薬品工業がアイルランドのバイオ薬品メーカー・シャイアーを買収のため、308億ドル(約3兆3500億円)を借り入れる。武田薬品の当期純利益は1149億円。このような数値状況で3兆円を超える借り入れを行って果たして大丈夫なのだろうか。
武田薬品工業が2018年5月8日、アイルランドの大手製薬メーカーのシャイアーを総額460億ポンドで完全子会社化することで合意した。さて、武田薬品が買収するシャイアーとはどんな会社なのか?それは意外にも「ただ買われる側の企業」ではなかった。
武田薬品工業が6兆8000億円で、アイルランドのバイオ薬品メーカー・シャイアーを買収する。日本企業のM&Aとしては過去最高額。両社の売上高の合計は約3兆円となり、世界の製薬業界の10位以内に入る。
武田薬品工業によるアイルランドのバイオ薬品メーカー・シャイアー買収が成立に向け動き出した。実現すれば買収金額は約6兆8000億円という、日本の企業としては過去最高額のM&Aとなる。
武田薬品工業が買収を計画しているアイルランドのバイオ薬品メーカー・シャイアーへの買収提示額を増額するとの声明を公表した。シャイアー株に対し、現金と武田薬品の新株を与える買収案において、現金の支払額を約18%増額。武田薬品株式を約7%増額する。
富士フイルムホールディングスはヘルスケア分野でほぼ1年ぶりの大型M&Aを繰り出した。バイオ医薬品関連の米国企業など2社を約850億円で買収すると発表。昨年4月に和光純薬工業を約1500億円で子会社化したが、この10年というもの、M&Aラッシュの様相だ。
富士フイルムホールディングスがついに米ゼロックス(コネチカット州)を買収する。事務機で世界トップに躍り出る。今回の大型M&Aは半世紀にわたる日米合弁事業の到達点であると同時に、新たな出発点にほかならない。
M&A関連の企業発表が2018年も1月早々から連日続いている。このうち経営権の取得を伴う買収・子会社化の案件は東証の「適時開示」ベースで44件(M&A Online編集部集計)。6000億円超の大型M&Aや、買収資金の一部に仮想通貨を充てるレアなケースもあった。
2018年の幕開け。今年のM&Aの見どころ、勘どころはどこに。
2017年もあとわずか。今年発表された高額案件のIN-OUT型M&Aをまとめてみた。面白いほど企業の戦略が透けて見える。