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香港ファンドのオアシスがクスリのアオキとアインを買い増し 旧村上ファンド系企業の動きも 2024年5月の大量保有報告書

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東京証券取引所

M&A Onlineが大量保有データベースで2024年5月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、香港の投資ファンド・オアシス マネジメント カンパニーが、ドラッグストア大手で、イオンが筆頭株主のクスリのアオキホールディングスの株式を2度買い増し(4.17%)、保有割合を9.67%に高めるとともに、調剤薬局首位でドラッグストアも展開するアインホールディングスの株式を5.29%買い増し、保有割合を14.89%に高めたことが分かった。

クスリのアオキは、石川県に本社を置く北陸最大手で、生鮮食品なども手がけている。アインは北海道が地盤で、コンビニやスーパーを展開するセブン&アイホールディングスと資本業務提携している。

ドラッグストア業界ではイオンの子会社で、業界最大手のウエルシアホールディングスと、イオンが筆頭株主のツルハホールディングスが経営統合する計画で、そのツルハについては、野村証券が2度売却(0.1%)したあと、0.01%買い増し、保有割合を10.6%とした。ウエルシアについては動きがなかった。

このほかドラッグストア業界では、北海道を地盤とするサツドラホールディングスに対し三原色が1.04%買い増し、保有割合を12.52%とした。

シティインデックスイレブンス、三井松島ホールディングスの25%強を保有

5月は、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが「投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」を目的に、三井松島ホールディングスの株式の6.97%を新規に保有したあと、6度買い増し(28.96%)、その後3度売却し(2.99%)、保有割合を25.97%とした。

三井松島ホールディングスは祖業の石炭事業からの転換を進めており、積極的なM&Aを行い、事業の幅を広げている。三井松島ホールディングスについては、野村證券が2度売却し(0.45%)、保有割合を5.2%に引き下げた。

南青山不動産は大豊建設の15%弱を保有

旧村上ファンド系では、南青山不動産が大豊建設の株式を1.04%買い増し、保有割合を14.7%に引き上げた。

大豊建設は土木工事に強みを持つ建設会社で、医療関連事業や建設コンサルティング事業を手がける麻生が筆頭株主。その麻生は若築建設の株式を1.04%買い増し、保有割合を34.76%に高めた。

2024年5月の大量保有報告などの提出件数は936件で、このうち保有割合を増やしたのは256件、新規保有は126件、保有割合を減らしたのは490、契約の変更などは64件だった。

文:M&A Online

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