眞子さんも訪れた運転免許試験場の代名詞、「鮫洲」の由来は?

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京急の鮫洲駅…副駅名は「鮫洲運転免許試験場」

京浜急行電鉄(京急)の駅名で、ひときわ印象深いのが品川駅から4つ目の「鮫洲」。読みは「さめず」。東京湾に面する品川区ならでは地名の一つだが、「鮫洲」といえば、東京都民にとっては運転免許試験場の代名詞でもある。その名前の由来は?

副駅名は「鮫洲運転免許試験場」

「鮫洲」をめぐって先に、ホットなニュースが流れた。小室圭さんと結婚したばかりの秋篠宮ご夫妻の長女の小室眞子さんが10月28日に鮫洲運転免許試験場を訪れた。免許証の名義変更や米国での新生活スタートに向けて国際免許証の取得の手続きなどが目的とみられる。

鮫洲運転免許試験場の最寄り駅はもちろん、京急の鮫洲駅。徒歩で8分ほど。都内には鮫洲のほか、江東運転免許試験場(江東区東陽町)、府中運転免許試験場(府中市)があるが、その立地などから知名度が最も高いのが鮫洲だ。

2020年4月には鮫洲駅の副駅名に「鮫洲運転免許試験場」が採用された。今更ながらの感もあるが、同じタイミングで鮫洲駅の2つ先の大森海岸駅でも付近にある「しながわ水族館」の施設名が副駅名となった。

駅名にも施設名にも使われている「鮫洲」だが、実は地名としては半世紀以上前に消えてしまっている。かつては「大井鮫洲町」という地名があったが、1960年代初めの住居表示実施の際、現在の東大井1丁目、2丁目に取り込まれた。だが、一帯を象徴する名前として、脈々と息づいているのだ。

サメの腹から観音像が見つかる…

本題に戻ろう。鮫洲という名前の由来は鎌倉時代にさかのぼる。品川沖で大鮫がかかり、漁師が解体したところ、腹から観音像が出てきたという。

この話が幕府に伝わり、5代執権の北条時頼は鎌倉・建長寺から渡来僧・蘭渓道隆を迎え、海晏寺(かいあんじ、品川区南品川5)を創建。その際、本尊としたのが鮫から見つかった観音像という逸話が残されている。海晏寺は江戸時代に再興され、今も曹洞宗の寺院として地元の人たちに親しまれている。

品川区、クジラとの縁も

付け加えれば、品川区は鯨とも縁がある。

鮫洲駅から3つ戻った北品川駅にほど近い利田神社(東品川1)の境内にまつられた「鯨塚」。寛政年間の1798年5月、品川沖で体長16メートルに及ぶ巨大な鯨が捕まった。江戸中の評判を呼び、11代将軍の徳川家斉も上覧したという。神社に隣接する品川浦公園には鯨のオブジェが目を楽しませてくれる。

品川浦公園のある鯨のオブジェ(品川区東品川)

文:M&A Online編集部

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