常陽銀行上野支店。常陽銀行は都内にも6店舗を有する

常陽銀行の成長を支えたのは、明治から昭和にかけての銀行家の1人、同行初代頭取の亀山甚といっていい。亀山は1885年、現在の茨城県大洗町に生まれ、のちに三菱銀行と合併する川崎銀行で金融業務の腕を磨いた。その後、足利銀行、麹町銀行などに派遣され、経営の舵をとる。と同時に、競合する銀行のM&Aを重ねた。地方銀行界を伸して歩いたのである。
そして、取締役として常磐銀行の経営の一角を担い、1933年に常磐銀行の頭取になり、1935年に五十銀行との合併を果たして初代頭取となった...