クレジットカードの営業というと皆さんはどこで行うと想像するだろうか。ありとあらゆるところで行うのが正解だ。銀行窓口で行うことは当然で、ロビーやATMコーナーで行うこともある。
最も獲得しやすいのは口座開設の時だ。最近ほとんどの銀行ではキャッシュカードとクレジットカードが一体になっているカードを発売しているので、口座開設の時が最もすすめやすい。しかも、普通のキャッシュカードに比べ、何かと特典が多いので口座開設を希望する顧客には必ず営業をする。
かといって、口座開設に来た顧客だけに営業をしてノルマを達成できるわけではない。
ノルマを達成するためには、ロビーで待っている顧客に営業をしたりATMで並んでいる顧客にも営業をしなければならないのだ。
もちろん、成約率は口座開設の顧客に比べ格段に落ちるがそれでも全く獲得できないわけではない。1件でも多くクレジットカードの獲得をするためにはこのような地道な努力が必要となる。
また、先輩に気に入られることも非常に重要だ。
担当顧客を持っている先輩に気に入られるとその先輩が担当顧客からクレジットカードをとってきてくれてその数字を新人につけてくれるからだ。
支店のムードメーカーになり誰からも可愛がられる存在になることが重要になる。クレジットカードの営業は銀行員の最初の登竜門ですが、うまく営業を行いノルマを達成することができればその後の仕事もしやすくなるだろう。
たかがクレジットカードと思わず、真剣に行うことが何よりも大切になるのだ。
今回は、銀行員の新人の最初の仕事であるクレジットカード営業について説明をした。クレジットカード営業は窓口だけではなくロビーやATMでも行われる非常に過酷な仕事でもある。
また、新人ながらノルマは非常に高く、この段階で銀行の仕事が嫌になる新人も少なからずいる。
しかし、クレジットカードの営業は、正直、銀行でやっていくための序章に過ぎない。今後、年次が上がるにつれて投資信託や保険商品などの莫大なノルマをこなさなければならないからだ。
文:渡辺 智(メガバンクに11年勤務。法人営業・個人営業に従事)
「霞が関」と「霞ケ関」。日頃は意識していないが、よく見ると違う。そんな紛らわしい地名というのが往々にしてある。普段の会話なら何ら問題ないが、文字にする際は注意するに越したことはない。